ある建物のエントランスホールの屋上です。
画像左側のガラス張りの明り取りを“トップライト”と言います。
このトップライトから漏水している建物も少なくなく、この案件もその一つと思われました。
屋上へ上がってみると、何度も防水工事の手を付けているようでトップライト廻りの防水処理に不具合を目視では見つけることが出来ません。
しかし、水掛け検査を行い、漏水のめぼしい箇所を見付け、防水処理を行うことにしました。
防水処理後、確認の為に再度水掛け検査
。。。あれ?
しかしまだ浸入しているようです。
トップライトじゃないのか?!
ありました!
トップライトばかりに目を向けていましたが、違ったようです!
排水溝、すなわち“ドレーン”
ドレーン内部を目視では確認できませんが、棒でつつくと確かにドレーンの管に亀裂があります。
先人の防水屋達も、まさか2.5mも離れたドレーンとは思わなかったでしょうw
そこで、ドレーンの径が小さくならないように、ゴムシートで筒を作り、ドレーンに挿入!
両端部を開きウレタン塗膜防水で補強し、完成!
その後の降雨でも漏水は確認されませんでした!
それにしても漏水補修に思い込みは禁物ですねw
ウレタン塗膜防水の一例
スレート屋根が経年劣化によりひび割れし漏水しておりました。
スレート自体も脆(もろ)く、苔も酷かったので高圧水洗浄を行い、水性のエポキシ樹脂モルタルにて吸い込みを止め接着性を高めた上で、高強度型のウレタン塗膜防水を施工しました。
高強度型を使用することにより、スレートの強度を高め降雪など重量が掛かっても破損の心配がなくなりました。
ウレタン塗膜防水も日々進化しており、こちらの1液高強度型ウレタン塗膜防水の他にも、2液型の高強度にさらに高伸長をJIS取得した商品なども取り扱っております。
もちろん特定化学物質が入っていない商品を中心に施工しております。
また、適材適所にてご提案できますので、ぜひご相談ください。
合成高分子ルーフィングシート(塩ビシート)防水 機械式固定工法
既存ゴムシート防水上に塩ビシート防水機械式固定工法を施工しました。
既存防水層の脆弱部分、主に立上りは撤去し下地補修しております。
既存防水層の可塑剤が新規防水層に移行しないよう絶縁シートを敷設した上に、新規防水層を固定するためのディスクをアンカー固定します。
立上り周囲にはプレート型の塩ビ被覆鋼板をアンカー固定し、それぞれ誘導加熱機や溶着材にて固定していきます。
その後、立上り部分はシートと立上り双方にボンドを塗布し接着工法を行います。
立上り端部は、めくれ防止のためにアルミ製のアングルをアンカー固定しシーリングにて防水処理を行っております。
弊社では、ウレタン塗膜防水、改質アスファルト防水に並びこちらの塩ビシート防水も主力商品となっております。
ご検討の際はお問合せください。
リノベーション外装工事の一例
中野区某ゲストハウスのリノベーション工事で外装を担当致しました。
屋上、ベランダのウレタン塗膜防水の改修と、足場架設し躯体補修工事、シーリング工事と塗装工事です。
リノベーション工事とは、建物の修復だけではなく、当初の用途や機能
を変更して性能を向上させる工事のことを言います。
また、内装も一度スケルトンにすることにより、レイアウトも装備も新築の様に綺麗にすることが出来ます。
この建物は修復、改修して、ゲストハウスから飲食店とその他店舗として
生まれ変わるとのことです。
老朽化が進み、建替えをしなければならない物件もあり、全ての建設
工事がこのようなリノベーション工事を施工出来るわけではありません。
しかし、こうしてリノベーションして工事を簡略化し、産廃を減らし、今ある物を有効に使用すると言うのはエコロジーにも繋がると考えます。
ウレタン塗膜防水工事の一例
現状がコンクリートで、既存の建て物の構造上、コンクリートの内部から常に湿気が出ています。
防水層をコンクリートに密着させると、上がってきた湿気で防水層が膨らんでしまいます。
そこで、防水層とコンクリートの間に通気層を入れることにより、湿気が拡散し膨れを抑えることが出来る防水工法を採用して頂きました。
ちなみに拡散した湿気は“脱気筒”と呼ばれる筒から排出され、これは降雨時に水が防水層内部へ入らないような仕組みになっています。
ピンネット工事の一例
外装タイルが所々剥がれ落ち、建て物の劣化はもとより、剝れ落ちたタイルが通行人に当たり怪我をさせてしまう心配もございます。
そこで、特殊な樹脂のネットを外壁全体覆って剥落を防ぐ“ピンネット工法”を採用して頂きました。
ネットで覆うだけだけではなく、決められた間隔で躯体にアンカー固定することにより面での剥落も防ぎます。
注)この案件は特殊な躯体だったためねじ込み式のアンカーを採用しています。
最後に専用の材料で再度平滑にして、ピンネット工法の工程は終了です。
ちなみにこの上に、石材調の塗料を吹き付けし、現状のタイルより景観の良い仕上げになりました。
某集合住宅の屋上防水です。
最上階より漏水があるため、屋上防水の調査に来ました。
すると既存のアスファルト防水の上に合成高分子系ゴムシート防水が直に施工されていました。
ゴムシート防水は溶剤系のボンドでゴムシートを貼るのですが、アスファルト防水の上に溶剤系のボンドが貼り付かないのは防水屋なら常識です。
なぜこんな工法で施工がされていたのか?
この事例に限らず、その建物、その下地に適した防水処理を施さなければ、余計なコストが掛かるばかりではなく、漏水の原因になります。
このゴムシート防水は、近年施されたようですが、全て剥がし別の工法でやり直すことになりました。